皮膚症例ですが、注目すべきは声の変化
『PHAJ症例発表会2024下半期』振り返り
今回は細谷美帆さんのご発表から感じたことをお話しします。
細谷さんのご紹介はこちら
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https://petaroma-homecare.or.jp/instructor/instructor-991/
アロマひとつで叶う 健康サポートから感情ケアまで驚きの効果
皮膚炎で悩んでいるワンちゃん。『飼い主さんにペットアロマをアドバイスした』という事例のご報告だったのですが、症状だけを見るとよくある皮膚トラブルの改善例に見えるかもしれません。
でも、そこに『ペットアロマの本質』が詰まってるな~って感じた発表でした。
細谷さん、ご発表の中で動画を準備されていたのですが
「飼い主さんの声に注目してください」
っておっしゃってたんですね。
皮膚の改善例ですよ。
「飼い主の声、いる?関係ある?」
って思うでしょ。
それが、めっちゃ関係あるんですよね。
よくある誤解があります。
「ペットアロマを使ったら症状が改善した」
という単純な図式です。
この図式で『病院に行かずに治る』とか『薬を使わずに済む』とかペットアロマに間違った期待をする人もやっぱり多いんです。
でも、それだと何も変わりません。
そんな単純なものだとしたら、むしろ「お薬を使えばいいじゃない」と思います。
その方が手っ取り早いし責任は獣医師にあるわけだし。
って思うんですよ。
だけどそれだけじゃ、うまく行かないことがいっぱいあるんですよね。
ペットの体調不良やトラブルの原因を掘り下げていくと、飼い主さんの存在が予想以上に大きく関わっていることが分かってきます。
特に今回の症例は、そのことを如実に物語っていると感じました。
発表の中で紹介された飼い主さんの声の変化。そこに着目されていたのがすごい。
毎日のアロマケアの時間がワンちゃんと向き合う大切な時間になったと思います。
そして、その変化に呼応するように、ワンちゃんの様子も変わっていく。
皮膚の状態が良くなっただけじゃありません。ビビリな性格も徐々に穏やかに・・・
これこそが、ペットアロマの本当の力だと思います。
単に症状を改善するだけなら薬の方が即効性があるかもしれません。ただし、これは一方通行。よくなったらそれで終わり。でも、ペットアロマは違います。
飼い主さんの心に働きかけ、その変化がペットにも伝わっていく。そんな好循環を生み出すんですよね。
ペットは飼い主の鏡。
飼い主さんが焦れば、ペットも落ち着かなくなる。逆に、飼い主さんが穏やかになればペットも安心できる。
だからこそ、ペットの症状に向き合うとき、実は飼い主さん自身への気づきが必要なのかもしれません。
「早く治さなきゃ」という焦りではなく、「一緒に向き合っていこう」という姿勢。
この『気づき』って、周りの人が気づいていても当の飼い主さんが気づいてくれないと残念ながらどうにもできにないんですよね・・・
たとえば、動物病院で獣医師は『これは飼い主のイライラが原因だな』って思ったとしても
「ちょっとイライラしてるんじゃないですか?」
って、飼い主に言えないですよね。(たぶん)
でも、ペットアロマだと間接的にイライラのケアができてしまう笑
飼い主さん自身としては、皮膚のケアがしたいわけだからそこをアドバイスしつつ実は飼い主さんの心も癒している。
これって絶対『薬』ではできないわけです。
で、ペットアロマケアをするうちに『私が癒されて穏やかになったかも』と気づいてくれる飼い主さん、ほんっとに多いですから!!
そうなると『やった!!』です。
ペットアロマは、そんな気づきのきっかけを与えてくれる存在。
好循環の出来上がりですね。ペットアロマ講師の皆さんはここをうまくアドバイスに取り入れて欲しいですし、飼い主さんたちもそんな視点でペットとの関係を見つめ直してみてください。