ペットアロマとは?使用シーンや注意点を獣医師が解説
ペットアロマは、ペットに対してアロマテラピーを利用したケアを行うことです。
アロマテラピーは、植物から抽出されるエッセンシャルオイル(精油)を使用して、リラックス効果や免疫力の向上、ストレス緩和などの効果が期待できます。
ペットアロマも同じように、ペットの健康や心身のバランスを整えることができます。
- ペットアロマの使用シーン
- ペットアロマで使われるオイルの種類と効果
- ペットアロマの注意点
アロマテラピーは、病院などで受ける専門家による医療行為ではなく、家庭で手軽に行えるケアです。同様にペットアロマも飼い主自身がおうちでペットのケアを手軽に行うことができます。
実際にペットにアロマを使用してお家でケアしている様子
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ペットアロマを知ることで、日常の触れ合いの中でアロマを使ってリラックスさせたり、ちょっとしたトラブル時に使用したり、飼い主さんが「うちの子のためにできること」が格段に増えます。
ただし、ペットアロマを行う際には、注意点があります!
ペットアロマはペットのケアが目的であり、香水のような感覚で飼い主が好みの香りをペットにつけるためのものではありません。
私たち人間とは違う動物ですので
- 動物種
- 体の大きさ
- 年齢
- 体質
などによっても使用するオイルや濃度、使用方法には十分な注意が必要です。
今回はペットアロマの効果やメリット、使用する上での注意点を解説しますのでぜひ最後までお読み下さい。
ペットアロマの効果は?
使用するエッセンシャルオイルの種類によってさまざまな効果が期待できます。
具体的には以下のようなシーンで活用していくことができます。
- 毎日のスキンシップでリラックス
- ちょっとしたトラブルに
- ストレス・不安
- お薬でどうにもならないとき
- シニアケア・ターミナルケア
- ペットロス
1.毎日のスキンシップでリラックス
毎日のリラックスタイムにアロマを使ってなでなでしてあげる時間をとってみましょう。
2.ちょっとしたトラブルに
ちょっとケガをしたとか、ちょっとお腹の調子が悪いとか、動物病院に行くほどではないけどちょっと心配、というときにはアロマが救急箱かわりになってくれます。目的に応じてケアしてみましょう。
3.ストレスや不安
ストレスで問題行動を起こしてしまったり、体に不調が現れたりする子も多いです。
何がストレスになっているのか飼い主さんが把握することが大事ですが、そのうえでペットアロマを活用してストレスケアしてあげましょう。
また、雷や花火などで不安になってしまうような子にも効果が期待できます。
4.お薬でどうにもならないとき
「ずっと動物病院に通っているけど良くならない」「お薬での治療に限界がある」という場合に出来ることとしてペットアロマを試してみることができます。
使用する際にはかかりつけの獣医師に相談しましょう!
5.シニアケア・ターミナルケア
シニア期になってくると動物病院ではどうにもならない不調も増えてきます。
また治療を続けている場合でも最後には「動物病院ではもうできることがありません」というときがやって来るかもしれません。
そんな時に、おうちでペットアロマを使ったケアをしてあげることができます。
不快な症状を緩和してあげながら、ペットとともに飼い主さんの心も癒してくれることでしょう。
6.ペットロス
ペットを飼っていると、必ずやって来るお別れの時。お別れ後の飼い主さんの心のケアにもアロマは活躍してくれます。
また、ペットロスが深刻になる人は「もっとしてあげられることがあったんじゃないか」と後悔の念を口にされることが多いです。
日頃から、そして最期の時まで、ペットアロマでペットのために出来るケアをしてあげることは、お別れ後の飼い主さんの心も支えてくれますね。
このようにペットアロマは日常から最期の時まで、様々な効果を発揮してくれます。
ペットアロマで使われるオイルの種類と効果
ペットアロマで使用するエッセンシャルオイルは数十種類にも上りますが、ここでは代表的なものを5つご紹介します。
1.ラベンダー
抗炎症、鎮痛、鎮静、抗菌、抗真菌などの作用があるとされています。
傷や皮膚のトラブル時や、ストレス・不安の軽減などに。シニアになり夜泣きがある子にもお勧めです。
2.フランキンセンス
抗菌、抗鬱、細胞再生、去痰、鎮静、鎮痛、免疫向上、抗腫瘍などの作用が有名で、「万能」と言われるほど多くの作用を持つエッセンシャルオイルです。
ペットアロマでも多くの場面で活用できます。
皮膚のトラブル、呼吸器系のトラブル、神経系のトラブル、感染症、ストレスなどに。
3.ゼラニウム
鎮静、鎮痛、抗菌、抗真菌、抗炎症、解毒などの作用があります。
感染性の皮膚トラブルにも役立ち、肝臓をサポートしてくれると言われています。
4.コパイバ
鎮静、鎮痛など神経系への作用、循環器系への作用が有名です。
また免疫機能にも働くと言われています。
5.レモングラス
鎮痛、抗菌、抗真菌、防虫、抗炎症、消臭、血行促進などの作用があります。
関節や筋肉のトラブル時にマッサージとして使用したり、虫除けの効果もあります。
まとめ
ペットアロマはペットとの暮らしの様々な場面で活用できることができます。
何かトラブルがある時や動物病院に頼れない時などはもちろんですが、いざというときだけではなく日常生活から取り入れてペットとの絆を深めていきましょう!
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