柴飼ってる人は絶対読んで。皮膚炎改善事例

柴犬さんの皮膚炎ご相談はとても多いんですけど、その中でも他犬種とちがうのは
・アレルギーって言われた
・調べても菌はいないと言われた
・ずっと掻いていて皮膚が真っ黒になった
という子がめっちゃ多いですね。
「犬種特性」と言えると思います。
で、一般的に犬の皮膚炎だと
・フランキンセンス
・ラベンダー
・ゼラニウム
などを使うことをお勧めするのですが、ここで厄介な問題が出てきます。
まさに「柴問題」とも言うべきもの。
柴さんは・・・・
そうそう簡単にアロマを塗らせてくれないんです(泣)
その結果、
「うちの子には使えませんでした」
という残念な結果になってしまうのも、柴あるある。
柴犬さんってとても敏感でそして頑固。なので、
『皮膚炎があって、それを何とかしてやろうという飼い主の思惑』なんてすぐにお見通しで
「なんかする気?」
って、早々に察知されてしまいます。
しかも、アロマって独特の香りがあるわけです。
他の犬種でも初めて使う時に嫌な気持ちになっちゃったら【匂いを記憶して】逃げてしまうってことが起こり得るわけなんですが、それが特に厄介に現れるのが「柴」。
冷たくフラれてしまう飼い主さんの気持ちを思うと・・・
切なくてたまりませぬ。
で、こんな柴ちゃんがいました。
いつの頃からかしょっちゅうかいかいしてる。
気がつくと赤いを通り越して黒く皮膚は分厚くなり・・・内股・耳・脇はこんな感じ内股

耳

脇

動物病院では痒み止めが処方され、飲むとかいかいは治る。
けど、飲み終わるとまた掻き始める・・・
この繰り返し。
このループを止めるべく根本的に対処してあげたい!とペットアロマ資格取得講座を受講した飼い主さん。
いざ!!!勇んでペットアロマでのケアをはじめよう!!
としました・・・
が・・・・ここで「柴特性」発動です(泣)
塗布しようとすると逃げられる。何度か試してみても同じ・・・
ここで一度心が折れかけたと言う飼い主さん・・・
でも、これ、柴飼い主さんなら「あるある~」なんですよね。こういった事例、当協会ではたくさん経験しておるわけです。
そして、柴アロマ界隈の先輩受講生たちもいる。
そんな環境の中なので、折れかけた心をもう一度立て直し、柴特性を理解しつつ、工夫してくださいました。
まずはアロマに慣れてもらうように、ゆっくりディフューズから。
そして、何も手につけていない状態でゆっくりなでなでする習慣をつける。
柴ちゃん、ただなでなですることですら苦手な子も多いですからね。
全身を撫でたりマッサージしたり、優しく声掛けしたり。
まずアロマ以前にこの習慣をつけていきました。
その後、アロマ塗布を再度試みました。
勇まずに、あくまでも自然に自然に~~
いつものマッサージの延長です。
そうすると・・・・
何と!!
全然逃げない!
おなかを出してまったりしている!
「やったー!」と、興奮する気持ちを抑えながら、何事もないように装いながらマッサージしながらぬりぬり。
大成功でした!
ただし、、、長期間戦ってきた皮膚炎はそれはそれで厄介です。
私は、受講生さんによくお伝えしているのですが、
アロマだけでよくなるならそれは嬉しいことだけど、今まさに不調が出ているならさっさと動物病院を頼る。薬を使うという判断も必要。
【アロマだけで何とかしたい!!】というのが飼い主からの押し付けになってしまわないように
この柴ちゃんは、アロマ塗布させてくれるようになったものの引き続きかゆみが出ている状態だったため、痒み止めのお薬も併用することを選択されました。
ただ、これまでと圧倒的に違うのは
『薬だけに頼ってるんじゃない』
ってことです。
痒み止めで痒みに対する対処ができたとしても繰り返してしまう。
それを止めるために今はお薬を併用していくことも重要。
その結果、投薬によりかゆみがすっと治まりました。
効く薬があるっていうのはいいこと。
繰り返し使いすぎて効かなくなることが怖いことですからね。
で、お薬でかゆみが治って、その間もアロマ塗布を続けていた結果、お薬をやめても痒がらない!!
その後もケアを続けましたが嫌がる日は無理強いはしないように気をつけたとのこと。
これ、大事。
柴に寄り添う姿勢、大事。
そして、塗布スタートから1ヶ月~2ヶ月後の様子ですがこんな感じになりました。
内股・耳・脇はこんな感じ
内股 毛が生えてます!!
耳
脇
前の写真と比べてみてください。
すごいですよね!!!
まだまだ完全ではないし、今でもケア継続中ですが、お薬を飲まなくて良くなったこと。
お薬を飲んでいても、黒ずみ増加する一方だったのが綺麗になってきたこと。
これを解消できたのはスゴイ。
で、、、
まさにこのメルマガを書いている今日、受講生Zoomでお話しいただきました。
「時々嫌がっていた塗布ですが、全く嫌がらなくなってへそ天で待ってくれるまでになった」そうです(嬉)
厄介な(笑)柴ちゃんのこういう変化、ほんっとに嬉しいです!!!
多分ね、本を読んだだけで書いてあるとおりにケアしてみたりしても、この柴特性のおかげで多くの飼い主さんが挫折してると思うんですよ(出版したばかりでアレですけど汗)。
でも
『こういうリアルがあるんだよ』
ってことを多くの人に伝えていきたいなぁと、改めて感じたご報告でありました。
柴の飼い主さんたち、ご意見ご感想ぜひ聞かせてくださいね!
9/15(月)島根県出雲市
満席になりました、