原因不明・治療法のない脱毛症 アロぺシアX

というご相談を立て続けにいただきました。
そもそも「アロペシアX」という病名自体、一般的な認知は高くないので尚更どうしていいかわからないですよね。
アロペシアXは、主にポメラニアンやチワワ、プードルなどで見られる原因不明の脱毛症です。
「X」というのは「謎」っていう意味。
明確な原因は特定されておらず、ホルモン検査や血液検査で異常が出ないにもかかわらず、毛がどんどん抜けていくのが特徴です。
よくあるパターンは、お尻や太もも、首回りから被毛が薄くなり始め、やがて全身に広がっていく。
皮膚には赤みやかゆみなどの炎症は見られず、本人(犬)もさほど気にしていない様に見えることが多いです。
そのため、初期の段階では
「ただの換毛期かも」
「年齢のせいかな」
と、軽く捉えられがちですがじわじわと広がっていく脱毛にある日突然不安が募る・・・そんなケースが多く見られます。
そして問題は、この症状に対して獣医療の側でも有効な治療法が確立されていないということです。
つまり、、、
アロぺシアXってなんかかっこいい診断名ですけど、要は
『よくわからないことがわかった!』
ってこと。
動物病院では経過観察、あるいはホルモン剤やサプリメントの投与が提案されることもありますが、目に見える効果が出るケースは稀で、多くの飼い主さんが
「何をすればいいのか分からないまま」
時間だけが過ぎてしまいます。
でも私は、こういう状況だからこそ
『家庭でできるケア』に価値がある。
ホームケアのチャンス!!!
って思ってます。
まだ原因が特定されていないということは個体差が大きく関与している可能性がある。
つまり、その子その子に合った生活環境やケアの工夫によって改善の余地が残されているということ。
たとえば、当協会認定講師がアドバイスしたケースだと、アロぺシアXのポメラニアンちゃん。
食事内容やサプリメントを試されたそうですが、目立った変化は得られず。
そこにラベンダーとフランキンセンスを用いたブラッシングスプレーを使ってもらって、少しずつ毛が復活しています!
これは一例にすぎませんが、こうした変化は『やれることを積み重ねた結果』として確かに起こっているのです。
アロペシアXは、いわば身体からの「サイン」です。
もともとの犬種としての特性に加えて、ホルモン・代謝・ストレス・栄養…複合的な要素が毛に表出していると考えられます。
ということは家庭で見直せるポイントもたくさんある。
・室温・湿度の調整、服の活用などによる皮膚への外的刺激の軽減
・洗浄剤や保湿アイテムの見直しによるバリア機能の維持
・ストレスの少ない生活リズムづくり
・栄養バランスの見直し
・飼い主自身の接し方や観察意識の強化
そして、アロマの活用は、そこにプラスして非常に有効な選択肢になり得ます。
アロマを使うことで毛や皮膚のケアだけではなく自律神経やホルモン系への“間接的なアプローチ”が可能になるのです。
繰り返しますが、アロペシアXは、確立された治療法がないけれどだからと言って不治の病ではない。
飼い主の取り組み次第で変化が見られる可能性があります。
特効薬はないけれど、観察とケアで日々積み重ねること。
それが、もっとも地に足のついた対処法になります。
不安を放置せず、できることから手をつけていく。
その積み重ねが、長期的には大きな差になります。
アロペシアXに限らず、治療法がない不調って結構多い。
そんなときは
「治療がないから何もできない」ではなく「今こそ、家庭でのケアが一番力を発揮するタイミングなんだ」
と視点を変えてみてください。
その意識の転換こそが、最初の一歩です。
7/18(金)東京都豊島区
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7/21(月・祝)兵庫県神戸市
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