「分離不安かも」って思ったら確認してほしいこと

「うちの子、分離不安なんです」
この言葉、とてもよく耳にします。
愛犬や愛猫が留守番中に鳴いたり、そわそわしたり帰宅後に大はしゃぎする姿を見て
「もしかして、うちの子も分離不安かも…」と
感じたことがあるかもしれません。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
それって本当に「分離不安症」でしょうか?
分離不安症とは『大切な存在と離れることで強い不安を感じ、その結果として問題行動を起こす状態』です。
具体的には、
・外出時に吠え続ける
・家具を噛んだり壊したりする
・粗相を繰り返す
・帰宅時に異常なまでに興奮する
といった症状が見られることがあります。
動物病院やトレーナーの現場では、
・少しずつ留守番に慣らしていく
・外出や帰宅時のスキンシップを控える
・おもちゃや知育アイテムを活用する
・必要に応じて薬を使用する
といったアプローチがよく用いられています。
もちろん、これらでうまくいく場合もありますが、
「やってみたけれど変わらなかった」
という声も少なくありません。
なぜか・・・
ここからが、私の正直な見解です。
これまで何百人もの飼い主さんとお話をしてきましたが、
「うちの子、分離不安で…」
という悩みの9割以上が、自己診断なんです。
つまり、獣医師の正式な診断ではなく、ネットやSNSで見た情報をもとに、
「うちの子もそうかも…」
と、感じてしまっているケースがほとんど。
しかも、よくよく話を聞くと…
本当に不安なのは、ペットの方じゃなくて、飼い主さん自身だったりするんです。
たとえば、お留守番させることに罪悪感を持っていたり、外出のたびに
「寂しいね、ごめんね」
と、繰り返し声をかけたり、外に出てからも
「あの子、今どうしてるかな…」
と気にしていたり。
飼い主さんのそうした気持ちは、確実にペットに伝わっています。
動物たちは、私たちの表情、声のトーン、雰囲気を敏感に読み取っていますから。
つまり、『うちの子が分離不安』と言っているその背景には、飼い主さん自身の『依存的な不安』が潜んでいることもあるんです。
だからこそ、
「うちの子の不安」
を減らすには、
「飼い主自身が安心して離れること」
がとても大切なんです。
分離不安のような行動に向き合うには、日常に根ざしたケアが必要です。
そのためには、まず飼い主さん自身が『大丈夫』と思える環境を整えること。
その安心感が、ペットにもしっかり伝わっていきます。
普段から意識してほしいのは
・飼い主が「堂々と外出する」練習をする
・帰宅時の過剰な興奮をスルーして、落ち着いてから触れる
・留守中も安心できる「居場所(クレートなど)」を用意する
特に「行ってきます」「ただいま」の空気感を見直すだけで、反応が変わることもあります。
「ごめんね」より「ただいま」の質を高めてみましょう。
ペットアロマで試してほしいのは
・ラベンダーなど安心感を与える香りを普段から活用
・ディフューザーで香らせたり、タオルに1滴垂らしてベッドへ
・飼い主さんも同じ香りを嗅ぎながら深呼吸して気持ちを整える
ただ、気をつけて欲しいのは「外出時にだけ」これをやってしまわないこと。
「普段から」取り入れていくのが重要です。
日常の中で安心できる落ち着ける香り、その記憶を作っていきましょう。
外出時にだけやってしまうと、たとえば『ラベンダーの香りがしたら飼い主がいなくなる』と認識されてしまいますからね。
逆効果です。
アロマの良いところは、その香り自体の『リラックス作用』『抗不安作用』などはもちろんですが、もっと簡単にいうと
「香りで幸せの記憶を作れる」
ところだと思っています。
しかも、ペットと飼い主、どちらにも働きかけてくれます。
「うちの子、分離不安かもしれない」と思ったときは「ペットを変えよう」とするだけでなく「自分の心の状態」にも目を向けてみてください。
あなたの安心が、きっと、あの子の安心につながっていきますよ。
7/11(金)愛知県名古屋市
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7/15(火)静岡県伊東市
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7/18(金)東京都豊島区
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7/21(月・祝)兵庫県神戸市
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