カミングアウト!
「症例発表会2024下半期」振り返り最終回です。
受講生からの症例7題の発表とは別に
・堀亜希子先生(千葉 あらおい動物病院)
・植松久美子先生(埼玉 アニマルケアサロンつむぎ)
・浅田祐美子先生(EC系勤務)
の、3名の獣医師さんにお話ししていただきました。
それぞれの先生方が日々の診療にペットアロマをどのように取り入れているか、実際の症例もご紹介いただき、私も、とても勉強になりました!
今日はその獣医師講演で感じたことをお話しします。
今回の講演を依頼するにあたり『獣医師から見たペットアロマ』と、ざっくりテーマでお願いしたのですが、3名とも
『獣医師と飼い主さんとのコミュニケーション』
という話題が共通していたなと思います。
ペットにとって最善の選択をするためには、獣医師と飼い主さんの間で適切なコミュニケーションが不可欠。
やっぱりここ、めちゃくちゃ大事ってことです。
『めちゃくちゃ大事で、めちゃくちゃ難しいんだよ』ってことですね。
実際、浅田先生の示されたデータによると、
獣医師が伝えたことが、飼い主さんに正確に伝わっていないケースがけっこう多い!!
『伝えること』と『伝わること』って違うってこと。
一方で、植松先生が指摘されたように飼い主さんが獣医師に
「おうちでペットアロマを使ってケアしています」
って獣医師に伝えることは相当な勇気が必要。
まさに「カミングアウト」
(↑これ、今回の発表会の流行語大賞です)
【獣医師→飼い主】が、伝わってない可能性があるし、
【飼い主→獣医師】が、できていない(話せない)可能性ある
そして、堀先生からとても重要な視点を教えていただきました。
それは飼い主さんからの情報を
『否定しない』
ということ。
もちろん、明らかに危険な行為は制止する必要がありますが、
例えば
「こんなサプリメントを与えています」
「このようなケアを試してみました」
ペットアロマに限らず飼い主さんがペットのことを思って、いろいろ考えて調べて試してみたという情報に対して、たとえ獣医師が知らないものであってもすぐに否定してしまうのは絶対によくない。
なぜなら、そうすることで飼い主さんが本当の情報を話してくれなくなってしまう可能性があるからです。
ますます
【飼い主→獣医師】
ができなくなる。
ペットアロマも全く同じです。
獣医師が知らないからといって否定するのではなく、まずは飼い主さんの話に耳を傾けその効果や安全性について一緒に考えていく姿勢が大切ですよね。
今回の3名の先生方のご発表を通じてまた新たな使命を感じました。
それは
より多くの獣医師の方々にペットアロマについて正しく理解していただき
『おうちでペットアロマをやっています』
という言葉が特別な『カミングアウト』ではなく、ごく普通の情報として受け止められる環境を作ること。
ペットアロマホームケアが当たり前の選択肢として認識される。
そんな未来を目指して今回の獣医師講演は大きな一歩となりました。
獣医師と飼い主さんの架け橋となれる日本ぺットアロマホームケア協会になる。
「カミングアウト」じゃない世界へ!
PHAJ講師・アドバイザーの皆さん、一緒に頑張っていこう!!