抗がん剤治療を断念した犬
動物病院ではもう何もできることがない
というときでも
『まだ飼い主さんができることがある』ということは大きな希望になります。
そういうときにペットアロマを試してみたら、想像よりはるかに良いことが起こる場合もあるんですよね。
今日は、もうこれ以上の治療が難しいという、がんの再発の症例をご紹介します。
獣医師さんからのご報告です。
ゴールデンレトリーバー
8歳の男の子
一度寛解していたリンパ腫が、2ヶ月で再発。
リンパ腫になり抗がん剤治療を受けましたが、その副作用がひどく二度も命の危険に晒され、その都度しばらく入院が必要だったという子。
治療の結果、症状は一旦消失していましたが、2ヶ月後に再発しました。
下顎リンパ節に野球ボール大の腫瘤、両膝下リンパ節にも腫瘤が認められました。
1ヶ月に100万円以上かかるような治療だったそうで再発がわかってから飼い主さんは
「やって意味があったのか・・・」
と、ひどく落ち込まれていました。
再発してから体調が落ちるだけでなく食欲もなく下痢もひどいとのこと。
ひどい副作用のために再度の抗がん剤治療は断念。
この相談を受けた動物病院にてステロイドの投与、下痢の治療と併せてペットアロマでのケアを提案されました。
ワンちゃんよりも飼い主さんに元気がなく、憔悴した様子に何か手助けになればと提案されたペットアロマでした。
ブレンドしてお渡ししたのは抗癌作用もあるとされるものですが、それよりも飼い主さんのメンタル面に効果的なものを重視、これを使ってワンちゃんにマッサージしてあげる中で、飼い主さんに癒されてほしいという思いのブレンドでした。
すると、なんと。
数日後の来院で、野球ボール位のサイズだった下顎のリンパ腫がピンポン球ほどまでに縮小、膝窩リンパ節についても左右ともに縮小。
ワンちゃん自身も以前のようなゴールデンらしい動きで獣医師に体当たりしてきてくれる位の元気な状態に!
「食欲もでてきて食べ始めました!」
と、飼い主さんから嬉しいご報告。
その後、噴射するような一日10回以上の水様下痢も良便~軟便まで落ち着き、食欲はさらにアップし、常に何かが食べたいと訴えるほどまで回復しました。
体表のリンパ節はところどころにボコボコと腫れを感じるものの、大きさの変化は落ち着いていて、下顎リンパ節に関しては、左側はピンポン玉、右側は触知できないくらいに小さくなり、膝窩リンパもさらに一回り縮小していました。
腫瘍に対しての治療としてはステロイドを1週間おきに2回使用したのみ。
獣医師の感想としては
「正直これだけでここまで効くとは思っていませんでしたが、維持されています。
何よりもおかあさんの元気がでてきたことが関連しているのではないかと思っています。」
とのこと。
その後、ワンちゃんには食欲の波も体調の波もありますが、毎日ご家族の愛情に包まれて頑張っているそうです。
今回のペットアロマでのケアは、リンパ腫への直接作用を目的としたものではないものの、多方面に作用してくれるペットアロマの【副作用】が見事に発揮されてると感じます。
主作用として、ワンちゃん・飼い主さんの気持ちを和らげることを目指していたけど、副作用として腫瘍自体がかなり小さくなったということ。
使用したエッセンシャルオイルには抗腫瘍作用があるとの報告はあるものの、今回の症例でエッセンシャルオイル単体でリンパ腫にどのように作用したかは不明です。
これだけをみて
「リンパ腫がペットアロマで小さくなった!」
と言ってしまうのは危険。
ですが、
ペットアロマを使うことで飼い主さんが過酷な闘病生活の中にご自身の癒やしの時間を得ることができた。
ペットアロマでマッサージをしてあげることでペットと病気や時間の共有をすることができた。
こういったことが飼い主さんの満足感に繋がり、難しい状態のなかで
【やってあげられることがある】
ということに安心感が持てたことは大きな成果だと思います。
その結果、思いもよらない【副作用】が得られたのかなと。
動物病院でも薬や手術で対処が難しい時、飼い主さんのためにできる提案の一つとしてぜひ持っておいてほしいですね。
『PHAJ症例発表会』を12月22日(日)東京で開催します!
受講生による症例報告に加えてペットアロマ獣医師3名による講演が決定!
動物病院で実際にどのように取り入れているのか?
獣医師的な視点からペットアロマをどのように捉えているのか?
ぜひ生で聞いてみてください。
詳細決まり次第、メールマガジンで先行募集いたしますのでお楽しみに!